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要高悟 イラスト/りばた
 4人組アイドルグループ「season」。普通の人生を送りたくないリーダーの日菜子、消極的な性格なのにステージでは魅力的な輝きを放つフロントの夏希、明るく良い子だが恋愛経験がなくコンプレックスを抱えるみのり、子役やモデルとしてキャリアを積み芸能界しか生きる道がない優樹乃。
 seasonは地道な活動と過激な戦略でブレイクし、一躍トップアイドルに。紅白出場や武道館公演でも成功を収め、いよいよ全国ドームライブツアーが始まった。ツアー初日、埼玉ドーム開演直前で夏希がふさぎ込んでしまい、いきなりライブ中断のピンチに。メンバーの機転によってピンチを乗り切り、最高のライブを演じることができたのも束の間、一斉に優樹乃の事務所独立が報じられ…seasonを脱退することに!?
 
 
登場人物
・成瀬日菜子…seasonのリーダー。MCやイベントの進行も担当。
・本郷夏希…seasonのフロントを担当。
・西嶋みのり…seasonのフロントを担当していたが降ろされてしまう。
・大原優樹乃…みのりに替わり、seasonのフロントを担当。
 
・高梨ノボル…seasonのプロデューサー。
・木崎…ドリームマイスターのアイドル部門統括責任者。
・石田…seasonのマネージャー。
・鳥羽…seasonのマネージャー。
 
・美作省吾…人気男性アイドルグループ・NOVAのメンバー。
・芹沢悠…若手の実力派男性俳優。
・宗方彰…優樹乃と懇意のカメラマン。
・大原光雄…優樹乃の父。オオハラオフィスを設立。
・樋口…光雄と手を組む業界人。  


■season16
 
 
魔法使いの弟子は師匠を超えることができるのか
進化と躍動のマジカルツアー
〈ライブレポート:seasonドームツアー『magical tour 2016』福岡ドーム公演(2016.01.24)〉
(本田繁明(ライター)/音楽情報サイト『Music Show』より)
 
『magical tour 2016』と銘打って、年明けより全国五ヶ所でのドームツアーを敢行している、四人組アイドルグループseason。その第二弾となる福岡ドーム公演に、一月二十四日、筆者は参戦した。皮切りとなった埼玉ドーム公演の評判がすこぶる良かったため、非常な期待を持って臨んだライブであったが、そのパワーと熱気たるや予想以上のものがあった。勢いのあるグループとはこういうものか——そんな感想を抱かざるを得ない圧巻のステージだった。
 まず一曲目、新曲の『魔法使いの弟子』からライブはスタート。一斉に散る紙吹雪と共にメンバー四人がステージに飛び出し、会場全体を縦横に駆けながら、コミカルなダンスと歌を披露する。一瞬で観客を夢の世界へ連れ出す、パワフルなオープニングだ。そしてその勢いのまま『beat online』『ジグザグダンス』とアップテンポのナンバーを畳みかけ、会場のボルテージを一気に跳ね上げる。
 かと思えば、五曲目の『風薫る』で爽やかな雰囲気を作り出し、その後は比較的緩やかな楽曲を聞かせに入る。そのクライマックスが、本郷と大原の二人が歌うバラード曲『夢は涙色』だ。かなりメロウなメロディの曲で、正直なところ、彼女たちの年齢で歌うには早いのではないかと思わせるものだが、その懸念はあっさり裏切られた。フロント二人は曲に相応しい大人の落ち着きと情感を見せ、しっとりとバラード曲を歌い上げた。
 そのすぐ後に、明るくもやや自嘲的な歌詞が面白い、成瀬のソロ曲『私は好きだけど』が始まり、その後四人それぞれがキャラクターを生かしたソロ曲が続く。そしてまたシングル曲を中心とした四人での歌に戻り、後はフィナーレまで怒濤のヒット曲攻勢。最後はデビュー曲『シーズンスタート』で締め、まだ自分たちの活躍が続くことを高らかに宣言した。あっという間の三時間で、まさに魔法にかけられたようなひとときであった。
 演出的にも、成瀬を中心としたMCや寸劇などが効果的に挟まれ、緩急のある、シンプルながらも上手く構成されたライブだった。しかし、何より観客を熱狂させたのは、やはりメンバー四人の気迫とオーラだろう。楽曲の良さや選出の工夫を超える生の魅力は、筆者の目から見ても圧倒的だった。メンバーそれぞれの力が、seasonという枠を超えつつある。そんな印象さえ抱かせるのだ。
 そう考えると、今回のライブのオープニングナンバーであり、昨年十月に発売された最新シングル『魔法使いの弟子』はいかにも示唆的だ。歌の中で魔法使いの弟子は師匠にこき使われ、それでいて肝心の魔法は授けてもらえないと嘆くが、師匠は魔法なんて自分も知らないし、欲しいのなら自分で探せと解く。この弟子がseasonのメンバー、師匠である魔法使いがプロデューサーの高梨ノボルを指し示していることは言うまでもない。
 折しもこの福岡公演の前に、大原の独立騒動が持ち上がっている。高梨という天才的な魔法使いの下で成長してきた弟子たちだが、いよいよその師匠の手にも負えなくなってきた——そんな現状とぴたりと重なるのだ。
 しかし、歌詞を見る限り、高梨はそうなることも最初から織り込み済みのようにも思える。弟子たちが自分を超えて羽ばたいていくことが、seasonの最後にして最高のドラマになると考えているフシさえあるのだ。
 結局すべては魔法使いの掌の上なのか、あるいは弟子であるメンバーたちがその思惑を超えた成長を見せるのか。ステージの上と外が渾然一体となった物語を見せつつあるseasonだが、今回のライブは、それゆえのエネルギーと躍動感を象徴的に感じさせるものだった。このマジカルツアーの行き着く先がどんなものになるのか、今後も注目していきたい。
 
 
《結局目が覚めたってことだろ
 高梨の魔法()が解けてきたんだよ》
《そりゃまーそうだよね。これ以上搾取されちゃたまりませんって思うよ普通》
《でもこんだけ揉めたら、独立しても微妙じゃね?大原
 独立で揉めて沈まなかった芸能人ってあんまいないぞ》
《でもこのまま高梨にこき使われてても先ないだろ
 比企まなみの噂とかみんな知らないの?すげーエグいぞ→http//www…》
《とはいえ、ネットの裏話とか聞く限り、大原の父親もあんまりマトモでもなさそう…》
《ロクデナシの父親か冷血プロデューサーの二択か
 人生詰んでんな大原
 そりゃリストカットもしますわ》
《まあでもやっぱ最終的には父親だろ
 ろくでなしでも血縁なんだから》
《こういうタイプの女は親を切れなくて一生苦労するんだよね》
《いろいろ言われてるけど家族思いっぽいし、本当は優しい子なのかもね》
《てか家族見限って自分だけ芸能界でうまい目見ようとか
 そんなのできるほうが人間味なさすぎ
 大変だからって身内見捨てるとかないわ》
 
 

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