―西尾維新先生は『週刊少年ジャンプ』初登場ということで、読者のみなさんにひとことお願いします!
『週刊少年ジャンプ』をお読みのみなさま、はじめまして。
小説家をやっております西尾維新という者です。自分が小学生の頃から愛読している雑誌にこうしてコメントを寄せているというのはなんとも言い表せない不思議な気分ですが、いやはや生きていればいろんなことがあるようです。夢が叶ったというよりは夢を見ているような気持ちです。この瞬間ぱっと目が覚めるかもしれませんがその場合はすかさず二度寝させていただきますのであしからず。
―『DEATH NOTE』は以前から読まれていましたか?
読み逃すわけがありません。コアな読者をアピールしたいわけではありませんが、読切版からのファンでした。連載になると聞いて、果たしてあの設定でどう連載になるのかと思いましたが、なるほどこう来るかという感じでした。最終回に至るまで一度も緩むことなく楽しませていただきました。
人間はここまで何かを好きになることができるんだと教えられた作品で、『週刊少年ジャンプ』史上もっとも好きな作品のひとつです。
―今回のストーリーはどうやって生まれましたか?
光栄なことに、ノベライゼーションの内容については完全に任せていただけたので、かなり自由に考えることができました。読者としての立ち位置を月派、L派にわけるなら、西尾維新は断然L派でしたので、Lの物語を書こうと思ったのです。そんなわけで、Lが過去に解決した事件ということで原作に名前が登場していた『ロサンゼルスBB連続殺人事件』を選びました。Lと同じく、南空ナオミも好きでしたからね。詳細については読んでいただいてのお楽しみとしておきますが、大好きな二人をコンビで書けたので、とても楽しかったです。
―『DEATH NOTE』の中で好きなキャラは誰ですか?
先述したLと南空ナオミ、この二人はやはり外せません。三番目に好きなキャラとしては、後半に参戦したメロですね。
いや、単純な愛情だけで語るなら、案外、Lや南空ナオミより、メロの方が好きかもしれません。今回のノベライゼーションの候補として、メロが裏社会のトップに君臨するまでの成り上がりを描いたピカレスクロマンがあったくらいです。
もちろん、主人公である夜神月も魅力的なキャラクターでした。彼が追い詰められたときに見せてくれる振る舞いはぞくぞくするものがありました。
―『DEATH NOTE』のファンにひとことお願いします!
今回こうして『DEATH NOTE』のノベライゼーションをやらせていただいたわけですが、あくまでも僕は自分のことを、この名作のいちファンだと思っています。
素晴らしい物語を愛する仲間として、小説版『DEATH NOTE』を楽しんでいただければこれに勝る幸せはありません。『ロサンゼルスBB連続殺人事件』、どうかよろしくお願いします。