絶賛作品募集中の『ジャンプホラー小説大賞』。その記念企画として、ホラーを愛する作家の方々に、連続インタビューを行います。プロが語る、ホラーとの出会い、作品を書く上での秘訣やテクニック、心得など……受賞を目指す皆さん、ぜひ先生方の教えを、作品執筆の助けにしてください。
作家一覧
ホラーにはまったと言うよりは、小学生の頃にやったホラーゲームのトラウマを克服しようと、大人になってからホラー映画を漁りました。
どこで驚かせようとしているのか、どこが怖いのかというのを考えて観るようになり、面白さに気付いたと言った感じでしょうか。
「神の左手悪魔の右手」が忘れられない本でした。
絶対にハッピーエンドにしない(ならない)という事でしょうか。
私は、生きた人ではない「恐怖の対象」を書きたいので、かならず作中に幽霊や化け物を出します。
見ただけでわかる、恐怖と絶望感は、読者も想像しやすいと思いますから。
そして、恐怖は、予想しているポイントからずらします。
読者が安心した所で、身構える前に、恐怖を演出出来たらと考えています。
小さい頃に感じた恐怖が、そのまま作品のアイデアとなっています。
夜の学校なんかはその代表ではないでしょうか?
恐怖は無理に生み出さなくても、自分の中にある恐怖と向き合えば見えてきます。
それが一つではあまり怖くなくても、上手く合わせる事が出来れば、恐ろしさは数倍に跳ね上がると思うので、自分と対話してみるのも良いかもしれません。
身の回りにある当たり前の物(事)が、当たり前でなくなった時、人は一番恐怖するのではないでしょうか。
基本的な事ですが、「やろう」と思ったら、最後まで書き上げてください。
途中で投げ出して得られる物は何もありません。
書けば書くほど技術は上がりますので、とにかく書き続けましょう。
そして、自分の作品には自信を持ってください。
デビューするまでは、光が見えなくて諦めてしまいそうになる事もあるかもしれませんが、見えないだけですぐそこに光はあります。
チャンスを引き寄せるような、自分自身でさえも驚くような作品を書きましょう。