JUMP j BOOKS

編集部からのコメント

◎JUMP j BOOKS 編集長 島田久央

応募者のみなさんへ

古典をひとつご紹介します。 『危険な関係』という、18世紀にフランスで書かれた小説です。

主人公の美しき侯爵夫人は、恋人が自分を裏切り、年若い少女と婚約したことを知ります。 侯爵夫人は復讐のため、もう一人の主人公であるプレイボーイで有名な子爵（なんと自分の情人！） をつかい、少女を誘惑し、清純を奪わせようとするのですが…。 貴族たちのスキャンダラスな恋愛模様を描き、当時は実在人物との類似も噂となり、大ヒットしました。 古いなあ、とあなどるなかれ。この作品を原案として、現代版にしたドラマや舞台は数多く作られています。

この作品のなにが、人々の心を惹きつけるのでしょうか。

各キャラクターの魅力はもちろん、悪徳に満ちた関係性やサスペンス的な展開も挙げられるでしょう。

また、書簡文体での構成という要素もあります。 みなさんが作品を作るにあたり、たくさんのヒントが転がっていると思います。 ちょっと分量が多いのが玉に瑕ですが、ぜひ手にとってみてください。

ちなみに作者のラクロ、本職は軍人さんだったそうです。 副業で後世に残る名作だなんて、夢のある現実です。 普段忙しい作家志望の方には、こちらも示唆に富むエピソードですね。

ご紹介したのはちょっぴりダークな恋愛ものでしたが、あくまで作品つくりのヒントとして。 ジャンプ恋愛小説大賞は、ピュアな作品も、もちろん大歓迎です。 恋愛を書くぞ！と硬くならずに、登場人物同士の距離感や、心情を丁寧に追ってくださいね。 みなさんのご応募、お待ちしています。

編集部からのコメント

◎JUMP j BOOKS 副編集長 千葉佳余

恋愛は、古今東西すべてのエンターテインメント作品に含まれる要素です。 その割合が違うだけで、人間関係を描く際、一切触れないわけにはいかない。 こんなにありふれてるのに、それぞれ思い描くものはバラバラになる。それだけたくさんの 可能性があるジャンルだと思います。ちなみに私が好きな恋愛シチュエーションは〝禁断″です！ マンガの例で恐縮ですが、『先生！』や『I LOVE HER』などの生徒と教師の恋愛、 『青い花』の少女同士の淡い恋など……たぶん叶わない、叶ったとしても未来がみえない。 そんな儚さに憧れます。

まだ見ぬ恋愛は、あなたの中にこそあります!!　力作をお待ちしております。

編集部からのコメント

◎JUMP j BOOKS 編集部 ろくごう

皆さんこんにちは！！　ジャンプ恋愛小説賞の告知やHP管理を担当している恋愛マスターろくごうです。

2月末の〆切りまであと4か月！！！！

応募を考えている方の中には、そろそろ書き出している方も多いのではないでしょうか。まだ応募を迷っている方もいると思います。

あるいは、書き出してみてから『恋愛小説ってこんなんだっけ……なんか全然違うジャンルに送ったほうがいいのかな……』と思っている方も……。

個人的な話をすると、大好きな恋愛小説は、越谷オサム先生の新潮文庫「陽だまりの彼女」です。『こんなことあったらいいな～』と『わかるわかる』が交互にきてたまらんと思いながら布団ゴロゴロしていた社会人1年目の僕でした。……思い出すと恥ずかしいですね。ヒロインとの同居生活は延々読み直してましたね……。あれはずっと読んでいたかった。

でも読んだ人、最後のページにはびっくりするんじゃないかな、とも思いました。僕たちが恋愛小説のオチで思いつくようなものではありませんでした。

でもいいんです！　むしろこんなのこそドンと送ってきてください！！恋愛って、絶対生活に必要なものではないかもしれません。けれど、誰かを思ったり一緒にいたりしたい気持ちは誰にでもあるはず！！　あなたの小説の登場人物だってきっとそう、そのはずです！！　

その登場人物の気持ちをエンタテインメントとして伝えてくれたらそれはもうどんな設定だろうが状況にあろうが恋愛小説と言えるでしょう。

ぜひがんばってください！！