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■今回も、375本という多くのご応募ありがとうございました。フリー部門では残念ながら入賞作が出ませんでしたが、テーマ部門では「銀賞」受賞作が誕生しました。受賞作『ジョーカー』は、他の候補作から一頭抜けて完成度が高い小説でした。読者を最後まで飽きさせずグイグイ引っ張っていく、作者の構成力の確かさを感じさせてくれる力作です。文章も読みやすく魅力的で、高く評価できます。ただ、エンディングは、鮮やかに決めようとして、いささか強引に落とした印象で、もうひと工夫欲しかったとも思います。また、読後感の悪さはいかんともしがたく、「良質なエンタテインメント」たりえているか、というと疑問を残さざるをえない。こうした弱点が「銀賞」となった理由であり、今後の課題だといえます。ただ、作品全体のテイストをめぐって賛否半ばしましたが、作者の力量と将来性の高さは疑うべくもない、ということで受賞に至りました。おめでとうございます。今後の研鑽に期待します。ともにがんばりましょう。
■テーマ部門の他の候補作も力作ぞろいでしたが、受賞作同様、エンディングにこだわりすぎたあまり着地に失敗している(無理などんでん返し、強引な決着)作品、そこに至る過程の描写が不十分になっている作品ばかりでした。作品全体を見渡しての構成力をもっと磨いてください。
■フリー部門は、それぞれに評価できる良さはあるが、いずれも決め手に欠け、受賞作は出ませんでした。
両部門とも全候補作の選評をj-BOOKSのホームページに掲載します。何が足りなかったかは、そちらでお読みください。今回、将来性は感じさせる作者ばかりでした。次回に期待しています。 ■イラスト部門もフリー部門と同じく決め手に欠けました。ただ、応募作のレベルは確実にアップしています。もう一歩、いや半歩で受賞される方ばかりです。こちらも次回以降に大いに期待します。
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