二年前から、殺人を含む連続首吊り事件が発生している魂香町(こんごうまち)では、事件の背後に「死を考える者の前に現れて契約を結び、自殺するまで追い詰める女性」――『自殺幇女』が存在する、という都市伝説が囁かれていた。魂香町の大学に通い、民俗学研究会に所属する青年・早乙女(さおとめ)は、数か月前から墓場で首を吊る悪夢に悩まされていた。そんな折、早乙女は、自殺コンサルタントを自称し、ヒラサカコヨミと名乗る女性に出会う。誤解から彼女との「自殺契約」を結んでしまった早乙女は、契約履行のため付き纏われることになり......。彼は、自殺へ誘う魔の手から逃れることはできるのか? そして、連続首吊り事件の真相は? 第3回ジャンプホラー小説大賞銀賞受賞のホラーサスペンス!
第3回ジャンプホラー小説大賞銀賞受賞
第3回 尾北圭人先生インタビュー