私はテニスの王子様やエースをねらえ!を見てテニス選手になりたいと思いテニスを始めました。しかし足の怪我でどうしても断念しなくてはならなくなってしまいました。その後自分の好きな絵の仕事に就きたいと考え、美術の大学に通い始めたのですが、イジメに合って学校に行けなくなり、そこでも夢を絶たざるを得ませんでした。今の私は、今を生きることで精一杯ですが、バイトをしながらまた夢を持ちたい、と考えています。許斐先生は漫画家になるまで何度か将来の夢が変わったことはありますか?または挫折を経験して立ち直るのにどんな事をしていましたか?いろんな事に挑戦している許斐先生は色んな夢があったんじゃないかな、と思い相談させていただきました。人生の先輩として教えてほしいです。どうぞよろしくお願いします。
次に"夢"ですが、私の夢はずっと、漫画家になることとミュージカルに携わる仕事をすることでした。あとはスーパースターになること(笑)。だから、夢が変わったり、方向転換をしたり、といったことはこれまでにはなかったですね。
それを踏まえた上でアリス氏さんに言えることとしては、「夢を持つ」という言葉、あるいはアリス氏さんが抱いている"夢"の考え方・意識、それが物凄く"重く"なってはいないでしょうか、ということ。だから"夢"が遥か先にある、絶対掴めない"もの"として捉えているように感じます。もっとライトに、"現実にしたいことの延長"として捉えてみてはどうでしょうか。
例えば、美味しいパン屋さんで働きたいとか、自分でそばを打って食べてみたいとか、身近な「したいこと」から始めてみませんか?夢って、大概は壮大なものだったりしますが、壮大すぎるがゆえに人は夢を見失ったり、夢を諦めたりしがちなんだと思います。身近なことをひとつひとつクリアしていくように、身近なところからコツコツ叶えていきましょう。
そしてその過程で感じる、"挫折"や"失敗"は決して無駄なことではありません。全部、次の"夢"に繋がっているんです。次に繋がる"経験"なんだから、無駄なわけはありませんよね。そうして、やりたいことにどんどん近付いていけば良いのではないでしょうか。人生の先輩としてそう思いますね(笑)。