こんにちはー! 編集部中本です!
前回のブログを更新した後に、またイベントを走らなくてはいけなくなり大変でした...すっかり二次元アイドル沼にはまってしまったわけなのですが、今回は「アイドル」ではなく「役者」のゲームについてお話させてください。
紹介するのはイケメン役者育成ゲーム「A3!」です!
このゲームの物語は主人公(=プレイヤー)のもとに失踪した父親宛の一通の封書が届くところから始まります。その封書が父の行方の手がかりになるのでは、と考えた主人公は差し出し人のもとへと向かいますが、そこは借金まみれで今にも取り壊し間際の劇団だったのです(おまけに団員一人)。
ひょんなことからその劇団の主宰兼総監督を務めることになってしまった主人公は元舞台役者の経験を活かしながら劇団の建て直しを図っていくことになります。
主人公が監督を務めることになる「MANKAIカンパニー」には「春組」・「夏組」・「秋組」・「冬組」の4つの組があり、メインストーリー第一部ではこの4つの組の劇団員を集め、それぞれの公演を行い、借金を完済することが目的になります。そして第二部では各組に新入団員が加入し、団員とカンパニーがさらなる成長を遂げていきます。
ストーリーを進めていくうえで次々と加入していくメンバーは年齢・立場・職業も違うので必然的にドラマも生まれやすく、また様々なキャラクターとの組み合わせで起こるイベントのエモさは表現しきれない部分がありますが、せっかくなので僕が推している「冬組」について書いていきながらその魅力の一部をお伝えできたらと思います。
「冬組」は4つの組の中で唯一全員が成人している組であり、落ち着いた印象で、飲み会描写があるところなど「大人」の雰囲気がかもし出されています(他の組は未成年と成人が混ざっており、喧嘩もよく起こる)。ただ最後に結成された組であってか個性の濃度も飽和状態で、メンバーは詩人、元添い寝屋、身元不明(+記憶喪失)、自称アンドロイドなどとこれでもかというほどに要素がてんこもりです。もはやこのキャラ同士のやり取り自体も楽しいのですが、何よりもメンバー間の他の組とは違う独特の距離感にエモさを感じています。
精神的に成熟していたり、それぞれが自分の世界を持っていたりとするためか、感情をあらわにして口論をすることもなく、結成当初は必要以上にそれぞれの関係に踏み込むこともせず、もやもやとしたまま感情を溜め込んだりと悪循環が続いていきます。
しかし実はそのキャラ同士の距離感にもそれぞれの背景が関わってきており、それを主人公や他の団員とともに演劇を通して解決していくことで徐々に絆も深まり結束力が高まっていきます。
ぱっと見その絆の深さは確認しづらいところがあるのですが、第二部ではお互いがお互いをどう思っているのかが明かされる場面があり、大切に想っていることがわかるシーンは必見。
時に傷つきながら、時に支えあいながら彼らが模索した「ちょうどいい距離感」からはかける言葉が少なかったり態度には現れにくいかもしれないけれど、何かあったときには全力で支え、その辛さを一緒に背負おうとする姿勢が垣間見られ、暖かさと信頼から尊みがあふれ出しています。
ここらへんの気持ちの変化は冬組のキャラクターソング「to bloom...」から「Precious to us~僕らの季節~」を聞いていただければよくわかるかと思います。繋がりあうという意味では他の組とは違って、少し不器用なコミュニケーションを取っていた「大人」の彼らは思わず気にかけて、見守りたくなってしまうんですよね(アラサー男の謎の感情)。
人気声優のみなさんが奏でるハモリが豪華な一曲先日開催された冬組の箱イベでも、重大な過去を背負った団員・御影密が過去と向き合い、未来に向かって歩んでいくというストーリーのなかで、他の団員が寄り添い、信じてそれを乗り越えるのを待ってくれていました。いや~あまりのエモさにイベントを走らないわけにはいかなかったですよね。本当に僕はちょろい男です笑
なんとか密を完凸できてよかった...ここまでキャラクターの魅力の一部分(主に関係性ですが)を紹介していきましたが、それがストーリーに及ぼす影響はとても大きいということを再認識させられたことについてもお話しておきたいと思います。
第一部のメインストーリーは「春組」から季節順に進行していきますが、構造だけを見るとどの組も「団員を5人集めて公演を行い、千秋楽まで成功させる」というシンプルなつくりです。話の大筋自体も「劇団の借金を期限までに返済できなければ劇団が取り壊される」という達成すべき目的が明確かつ王道的なものなんですが、4組のストーリーを読んでいて全然飽きがこなかったんですよね。キャラや演出が違うだけで、物語が大きく違って見えるのは基本的なことではあっても、全編通して読めたからこそ気づけた部分ではありました。
どの組のストーリーであってもキャラ同士の「対立」が組み込まれており、それが起こることが予想できるのですが、キャラの背景の作りこみがしっかりされているので感情移入しやすく、「予想」が「期待」に変わっていくため、話に一気にのめり込めます。
結局のところどうしてこんなにも僕はこのゲームのキャラクターについて熱く語るのだろうかと真剣に考えてみたのですが、その根底にあるのはキャラクターたちの「みんなはひとりのために」という精神なのかもしれません(私見です)。
先に紹介した冬組にかかわらず団員に何か問題が起こったとき、みんなが我がことのようにその問題を捉え、全力で支え、解決の道を一緒に模索してくれます。もちろん、なぜそんな好意を示すようになったのかには僕なりに考える理由があるのですが、とにかくこのキャラクターたちの動きがとても暖かいんです。団員、友人、家族、すべてをひっくるめたようなこの関係性、ここらへんについてはプレイしてみて実感していただける部分があるかもしれません。これ以外でも監督(=プレイヤー)ごとにそれぞれのエモポイントがあるはずなので、ぜひそれを見つけてみてください!
相変わらず取り留めなく、感情の赴くままに書き連ねてしまいましたが、なんだか前回の記事でも感じていたエモポイントと被っているところが何箇所かあり、ブログを書いていくなかで自分のことも改めて知ることができた気がします。とりあえず半年ぐらい色々なゲームでイベント走りまくってたので、しばらくは絶対に走らないと決意しつつお別れです!
それでは!!
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