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銀賞 書籍化+賞金50万円
  • 『先輩が骨になった』 P.N.菱川さかく
  • あらすじ 高校生・朝戸雄一は、探偵部に所属し、死者と会話できる能力を駆使して、敬愛する先輩・後光院凛々花とともに、部に持ち込まれる事件を解決していた。しかしある日、凛々花が何者かの手で殺害・遺棄されてしまう。白骨化した彼女を発見した雄一は、凛々花を殺した犯人を暴くと決意する。そんな折、かつて凛々花が解決した連続放火事件が、再び発生し……。
  • 講評 白骨死体となってなお強い存在感を放つヒロインと、彼女に振り回されながら甲斐甲斐しく働く主人公の、キャラクターの魅力・コンビネーションが絶妙であった。堅実にドラマを積み上げつつ、二転三転し、最後に大きなどんでん返しを用意するミステリ的なプロットも、読み手を飽きさせない。物語上で重要なシーンを、妖しく印象的に見せる、文章の力も秀でていた。
自殺幇女
『自殺幇女』著者:菱川さかく
イラスト:清原紘
定価:本体1,350円+税
発売日:2017年6月19日
編集長特別賞 書籍化+10万円
  • 『舌の上の君』 P.N.ヰ坂 暁
  • あらすじ 料理人の厨圭(クリヤ ケイ)は気がつくと異世界にいた。厨を助けたのは現地の少女・アイサだった。異世界でその知識を買われた厨は宮廷料理人として暮らすことになる。少しづつ異世界での暮らしに慣れてきた厨は、アイサについてある事実を知る。彼女は「サカラ」という究極の美味を宿した人間で、その味が熟した時には調理され食される運命にあるというのだ……。
  • 講評 猟奇的なテーマを扱っている本作の評価について、審査は長時間行われ、意見は分かれた。しかし、異世界の文化を描くリアリティあふれる筆致、また、『食べる』ということを通じて書かれた激しい人間ドラマが評価され、今回の受賞に至った。サブヒロインの扱いなど、構成に気になる点があり、書籍化までにもっと深い練りこみを期待したい。
散りゆく花の名を呼んで、
『舌の上の君』 著者:ヰ坂 暁
イラスト:しおん
定価:本体1,350円+税
発売日:2017年6月19日
最終選考候補者
  • 『印画紙の黒』 P.N.雪村久矩
  • あらすじ 写真部に所属する直樹は、自身の撮る写真が注目されない不満から、心霊写真を偽造してしまう。それを本物と信じ込んだ同級生たちの間で、「心霊写真」はたちまち話題になるが、写真を見た者が次々と災厄に巻き込まれる。「心霊写真の呪い」の噂は口コミやSNSを通じてエスカレートし、噂をなぞるように死者が続出。やがて呪いは直樹自身にも牙を剥く……。
  • 講評 ふとしたきっかけで呼び起こされ、徐々に進化していく恐怖の形を丁寧に描いており、最終候補中もっとも怖い作品だった。手を変え品を変え登場人物たちを追い込んでいく構成も見事である。アイデアは比較的オーソドックスなものに留まっているので、次作では、より目を引く新奇な「企画」または「キャラクター」で受賞を勝ち取って欲しい。
  • 『ザンゲさま』 P.N.夢路歩
  • あらすじ いじめに苦しむ高校生・影山は、憎む相手を呪い殺してくれるという怪異「ザンゲさま」の噂を聞く。良太郎は藁にもすがる思いで「ザンゲさま」を呼び出す儀式を行う。数日後、黒宮ユリと名乗る正体不明の少女が影山のクラスに転入してきたのをきっかけに、影山をいじめていた生徒が、連続して変死を遂げる。影山は、黒宮が「ザンゲさま」ではないかと疑うが……。
  • 講評 キャラを立たせようという意識が明確で、怪異・ヒロインのキャラ性が魅力的だった。「ザンゲさま」という超自然的存在を前提に謎解きをする点は現代的で、ゲーム性もあり面白かった。主人公とヒロインが接近する過程が省かれていたり、犯人に繋がる伏線が弱いなど、構成上の不備があるため、作品全体の流れを考えたプロット作りを目指したい。
編集部講評
  • 編集長 浅田貴典
  •  とてもバリエーション豊かな作品が集まりました!銀賞の「先輩が骨になった」は、主人公と「頭蓋骨」となった先輩とのコンビの佇まいが、非常に印象的でした。堅実な描写力、構成力を評価し、書籍刊行といたします。「印画紙の黒」は、心霊写真を偽造した少年のもとに、次々と「本物」の心霊現象が現れる…という、小さな石が転がって大きくなるストーリーテリングが素晴らしい。しかし「状況」はあるが「キャラクター」が無いことが、物足りなさに繋がりました。「ザンゲさま」は、等身大の10代の学校生活描写、生々しい感情がとても良かったです。しかし、1冊としてのストーリー構成は要改善です。もっと、効果的に「恐ろしく」出来る余地があります。編集長特別賞の「舌の上の君」は特定の作品のオマージュではないか、という編集部員の声もありました。しかしながら異世界描写の細やかさ・感情を丁寧に追う描写力があり、スペシャルな作品だと思います。この作品を世に問うてみたい!という浅田の独断で、受賞&書籍刊行としました。 本当に楽しい選考でした。次回も期待しています!

第4回ジャンプホラー小説大賞
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次なるデビューは君だ!!

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