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ジャンプ小説新人賞2019

10月31日未明より、ジャンプ小説新人賞の応募フォームにシステムエラーが出てしまい、つながらない状況になっておりました。先ほど問題が解決されましたので、ご応募いただけます。締め切りは本日中でしたが、1日延長して11月1日いっぱいといたします。皆さまにご不便とご心配をおかけしましたことを深くお詫び申し上げます。

レーベル創設25周年記念!
JUMP j BOOKS小説賞出身の先生方へのインタビューを掲載!

歴代受賞者インタビューはこちら

編集部からのコメント


◎編集長 千葉からのコメント

物語は、あなたの暮らしに必要ですか?
その答えはYESであると、私たちは考えます。

小説を読まない、本を手にしない、そもそも文字をほぼ読まないという方でも、実は毎日なんらかの物語に触れているのではないでしょうか。
ドラマ、映画、CM、SNS、街や学校や会社で耳にする世間話……それらはすべて、物語を内包しています。

人間が想像力を持つ生き物である限り、物語はいつの時代も求められ続けます。
物語の形が時代とともに姿を変えることはあっても、物語を楽しむ心は不変です。
スマホが生活必需品となり、SNSをはじめとする新たな表現方法がどんどん生まれ洗練されていっても、物語を紡ぐことは、この先ずっと変わらず求められていくと確信しています。

2018年に25周年を迎えたJUMPjBOOKSは、平成に次ぐ新しい時代に向けて、新しい物語を紡ぐ才能を求めています。 今回『お仕事』『会話劇』という2つの項目で募集するテーマ部門は、新しい物語の形を特に意識したものです。

ご応募、お待ちしています!


◎編集部 六郷からのコメント

どうもこんにちわ。
先日登山をしまして。下山中に転倒、足を骨折しました。
その際には山岳救助隊の皆さんへお世話になりました、この場を借りてその時助けてくれた方たちへお礼させてください。

全治半年で、まだ全然歩けないので結構しんどいですが快方へ向かっています……。
やっと日常生活に復帰できてきました。あのときお世話になった皆様、道中で出会った方々、本当にありがとうございます。

さて、小説賞の話です。
今回のテーマは『お仕事』『会話劇』、2つのテーマになります。
どちらも、応募する皆さんが作り上げた『キャラクター』を、深く知るために用意されたものです。

もはやキャラクター小説というジャンルの中では当たり前の『お仕事』。
題材にどんな仕事を選択するのか、あるいは誰も知らない驚くような仕事を描くのか、そんなセンスももちろん見てみたい。
たとえば、初野晴先生のお仕事小説『カマラとアマラの丘』は、ビッグフットや天才犬など不思議な動物が葬られるペットセメタリーの墓守が主役の物語ですが、
これなどその発想だけですでに十分、読んでみたいと思わせてくれました。

そういうところも見たいのですが、僕はやはり仕事という制約を課せられた中で、どんな行動原理、行動哲学を持ったキャラクターが生まれるのか、そんなことを見たいと考えています。
たとえばブラックジャックみたいに、医者という生き方を選びながら、自分の哲学に沿わないときには容赦なく治療を拒むキャラクター、とか。福井晴敏先生の『亡国のイージス』、反乱を首謀した冷徹な軍人だったけれど国や家族や思いに振り回される宮津二等海佐、とか。

『会話劇』では、キャラクター同士の掛け合い、関係性がいかに変化するのか。そして他者との会話を通してキャラクターのイメージがいかに流動するのか。
本来見せることが無かったキャラクター性がどれくらい引き出されるのか。

テーマという制約、縛りの中で、皆さんが思い描いたものを存分に書き出してもらいたい、そう考えています。
ご応募お待ちしています!


◎編集部 ミニキャッパー周平からのコメント

今回のジャンプ小説新人賞、テーマ部門のテーマの一つは「お仕事もの」。お仕事もので私がいま一番早く続きを読みたいのは、『りゅうおうのおしごと!』です。本シリーズは『このライトノベルがすごい!』の2017年版と2018年版で年間ランキングの1位を獲得しており、アニメ化もした作品なので、今さら一介の編集者が勧めるまでもありませんが、せっかく語るチャンスが巡ってきたので語っておきます。

『りゅうおうのおしごと!』は、史上最年少で「竜王」位を獲得した16歳の少年棋士と、彼を取り巻く老若男女の棋士たちの、盤上の戦いを描く物語ですが、この作品が傑作になっているのは、「棋士」という職業・生き様と真摯に向き合いつつ、それをエンタメとしていかに面白く読ませるか、について死ぬ気で追求した作品になっているからです。

この物語は基本的に熱血スポ魂小説のメソッドで書かれていますが、その手法が棋士を主人公にした物語と極めて相性がいいことに、読んでみて初めて気づかされます。
将棋は採点競技に比べて『勝敗』が読者に分かりやすいうえ、現実世界の棋士のニュースや、将棋を指した実体験によって、読者も『才能の差による絶対的な壁』について存在を把握しているでしょう。完全な一対一、対局は決着が着くまでエンドレス、子供だろうと大人を負かすことができ、未成年でどんなに若くても勝ち続ければプロに入れて、逆に定められた年齢までに結果を出さなければプロへの道が断たれる。本作品では、将棋のそんな恐ろしい側面に幾度もスポットが当てられ、ストイックなまでに弱肉強食で力がものを言う世界の形を炙り出します。ゆえに読者は、登場人物達が抱く、立ちはだかるハードルへの恐れや、勝利することへの渇望に、まんまと共感させられ、すさまじいカタルシスを味わわされることになります。将棋という競技は、もしかしたらスポーツ以上にスポ魂小説の手法に向いているのかも知れません。

本作品は16歳の少年のもとに小学生3年生の少女が弟子入りにやってくるという、設定を聞けば「オタク的な発想だな」と思うかもしれないボーイミーツガールが導入になっていますが、男性棋士が小学生の少女を内弟子(住み込みの弟子)にする例はなんと実在するそうです。更にまた、姉弟子(同門へ先に入門した女性棋士)は主人公から見れば年下の中学生であるものの、主人公は幼い頃から弟弟子として過ごしてきたため頭が上がらない、という、「年下の姉」というファンタジーでしか無いような関係性も物語の鍵になっています。師弟制度という、現代日本では少なくなったシステムが将棋には残っていて、それを巧みに作品に取り込んでいるからこそ、これらの関係性を絵空事ではないものとして描くことができるのです。そして彼らの擬似家族のような特異な距離感が、「将棋」によって繋がっていて、互いに盤上でぶつかり続け、時に苦杯を舐めながら、勝敗を積み上げてきた結果だという事実が、作中では正負の感情いずれもを引き出す、エモさの無限発生装置になります。

ここまで「将棋」であることの強みを強調してきましたが、将棋ライトノベル・将棋キャラ文芸の前例は複数ある中で、『りゅうおうのおしごと!』が最大のヒット作になっているのは、当然ながら作者の手腕によるものです。大前提として、作者は丹念な取材・研究結果を生かして、棋士のエピソードを時としてコミカルに、時として鬼気迫る描写に調理し、業界そのものを最大限の魅力をもって描こうとしています。コンピュータ将棋の成果を貪欲に取り込む棋士たちによって、棋界が激変していく第6巻以降の展開などは、将棋の最前線と併走している人間にしか描けない内容でしょう。

勝負の世界を題材にした物語であるからこそ、本作品では、壁を前にした時の「絶望」も描かれます。両方読んでいる方にしか通じない表現だと思いますが、『りゅうおうのおしごと!』シリーズ中盤の某巻でとあるキャラに向けられるセリフの恐ろしさは、小川一水『天冥の標』シリーズ中盤の某巻、「ディスコミュニケーションによる最悪の絶望」を与えて来るセリフのそれに匹敵する衝撃があります。そういった要素を孕み、ともすればシリーズ全体が暗く重くなってしまいかねないほどの「心の勝負」のストーリーに、エンタメとしての軽快さを維持し続けているのは、キャラがバリバリに立った棋士たちの織りなすコメディであり、作者がデビュー作以来培ってきた、畳みかけるようなギャグの連打です。そんな緩急を意識し、読者の感情を自在にコントロールする作者が、最も筆に力を込める部分は、棋士たちが将棋にかける情熱、誇り、愛情といった強い想いであり、それは対局シーンにおいて劇薬のように作用し、読者の心を否応なしに熱くさせます。
本作品に触れたことのない方は、まず小説を手に取って頂きたいです。盤上で何が起きているか完全には理解できない読者に対して、それでも凄味を感じさせ熱気を煽り立てるこの地の文の強さは、他のメディアではそう簡単には再現し得ないものです。とりあえず3冊一気に読んで頂いて3巻目のクライマックスを見てもらえば、渡辺がこういう部分が好きというのが分かって頂けます。もっと先へ進むと、丸々一冊、「崖っぷちのオッサン棋士の懊悩」に焦点を当ててオッサンをオッサン臭く魅力的に描くという、ライトノベルの常識を覆すような巻もあります。

今回の賞のテーマの「お仕事」は、実在の職業でも架空の職業でも問題ありませんが、ぜひ書く上で「その仕事に対して真摯に理解しようとすること」「それをエンタメに落とし込む最良の描き方を考えること」の二つを忘れないようにして下さい。


◎編集部 福嶋からのコメント

自分で本を読むときのことを考えてみてほしいのですが、読者が最初から最後まで読むという保証はありません。それゆえ、読者が何を楽しみにするか、言い換えると、読み進めるための推進力は何かということが大事になります。登場人物なのか物語なのかあるいは他の要素なのか……どこでどう読者の感情を揺さぶりたいのかという意図をはっきり持って、自分の作品が何となく面白い、ではなくて、ここが面白い!と言えるくらい練り込んでほしいです。よろしくお願いします!


◎編集部 佐藤からのコメント

巨人ファンの皆様、おめでとうございます。広島カープの四連覇がなくなり傷心の佐藤です。本来なら来季の補強ポイントを語りたいところですが新人賞担当から「絶対止めてくれ」と懇願されたので、新人賞に関することを語らせていただきます。

①「企画力」②「伝える力」③「勢い」

新人賞作品を読む上で、自分がいつも見るポイントは上記3点です。
①と②は「反復」と「練習」、そして「インプット&アウトプット」を常日頃から心がけているのが大事です。
③に関しても、とりあえず原稿執筆したら、最後まで必ず書き上げるのが大切です。読み返しておもしろくなかったなーと思っても、失敗した「経験」が得られ、それが積み重なって「自信」にもなっていきます。
そういった努力をした人の原稿は、自然と文章から「個性」も滲み出てくると思いますので、皆様のご応募お待ちしております。


◎編集部  添田からのコメント

ジャンプ小説新人賞に応募されるみなさんへ。

いま、小説に求められているものは「意味」だと思います。世の中には、ゲームやドラマ、動画サイトやSNSをはじめ、人の興味をひきつけるもので溢れています。もはや自分で作品を選ぶことが難しく、世間でバズってたり、周りの人が教えてくれたり、アルゴリズムやコンシェルジュがオススメしてくれたりしなければ、その作品にたどりつくことすら難しい時代です。しかも小説は、そのほかのエンターテイメントと比べて、ぱっとわからない、味わうのに時間がかかる、非常にめんどくさいジャンル・メディアです。そのような状況のなかで、「小説の意味」とはなんでしょう? ジャンプ小説新人賞に応募する「意味」は? あなたが書いた小説をわざわざ時間をかけて読む「意味」とは?

面白いものはすでに無数にあります。いま、あなたの作品が世に出て、そして読まれるためには、面白いものであるのは当たり前として、「書く意味」「読む意味」「小説である意味」が必要です。その「意味」が人々に感じられなければ読まれることはありませんし、運良く読まれても人の心に残ることはありません。ですが、あなたが「意味」を見つけ、人々に感じさせることができれば、誰かの心にずっと残り続ける作品になるでしょう。あなたの心に残っている小説も、きっとそのような「意味」があったはずです。

小説はめんどくさくて時間がかかるメディアですが、人の感情を伝え、それを想像させることに長けています。人の感情や心を伝えるものだからこそ、「意味」が必要なのです。ぜひあなたの「意味」を見つけて、わたしたちに見せてください。


◎編集部 藤原からのコメント

今回テーマ部門の募集テーマは「お仕事」「会話劇」の2つになります。個人的に僕がこの両テーマを審査するときに重視したいことは、どちらも「生きているお仕事」「生きている会話」であることです。物語を読み進めるうえで、読者が冷めるポイントとして、僕は“嘘っぽいな”と感じた瞬間がひとつあると思います。ノンフィクションでも無い限り、小説は基本フィクションです。ただどんな物語であれ、「この世界は本当にありそうだな」とか「こういう人いそう」だとか思えた瞬間は、読者がその物語に没入していくキッカケになりえます。そこに辿り着くためには、作者自身が自分で作り上げる世界観・設定、そして動かすキャラクターたちを「実在するもの」「生きている人間」だと思えるぐらい考え尽くすことが必要だと思います。そこまで作り上げられたなら、物語にはフィクションだけどもリアリティが宿り、その世界で起こる出来事や会話は読者を引き込むことが出来ると思います。その土台の上で、あなたが作品を通して伝えたいメッセージや面白さを我々に共有してくれたら最高です。お待ちしています!


◎編集部 中本からのコメント

小説ジャンルとして「お仕事もの」はすっかり定着したように思えますが、まだまだ伸びしろのあるジャンルなのかなと個人的には考えています。仕事の種類や働き方などが多様化する中で、今だからこそ書ける「お仕事もの」の物語がきっとあるはずです。メジャーな職業の新しい一面が描かれたものや、逆にあまり知られていない職業について掘り下げられた作品をぜひとも読んでみたいですね。思わず「へえ~」と言ってしまうような作品をお待ちしています!

募集要項

◎応募資格

不問(プロ、アマ問わず)

小説フリー部門

◎応募規定

40字×32行の原稿用紙換算で100~150枚程度

◎賞金及び副賞

金賞 200万円+書籍化+楯+賞状
銀賞 50万円+楯+賞状
銅賞 30万円+楯+賞状

小説テーマ部門

◎テーマ

【お仕事】 【会話劇】
※それぞれのテーマは別応募になります

◎応募規定

40字×32行の原稿用紙換算で30枚以下

◎賞金及び副賞

金賞 50万円+楯+賞状
銀賞 30万円+楯+賞状
銅賞 10万円+楯+賞状

◎選考

JUMP j BOOKS編集長及び編集部

◎応募期間

応募は締め切りました。

◎発表時期

2020年2月下旬予定
※発表時期は変更になる可能性がございます。
最終選考結果は週刊少年ジャンプ誌上&JUMP j BOOKSホームページにて発表予定。
賞金は発表後2か月以内にご指定の口座に振り込みます。

◎注意事項

複数作を応募する場合は一作品ずつ応募してください。
受賞作品の出版権、上映・上演権、映像化等諸権利は、集英社に帰属します。
応募者の個人情報の取り扱いに関しましては、集英社のプライバシーステートメントをご参照ください。
選考に関する問い合わせには一切応じられませんのでご了承ください。
なお、受賞者は週刊少年ジャンプ誌上、JUMP j BOOKSホームページ上で都道府県名、筆名を公表いたします。

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